キリスト教 教育

   
 
 
 
「信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。」
(コリントの信徒への手紙- 13章13節)
 
 
 
 
キリスト教に基づく人格教育
 千葉英和高等学校の教育の土台は聖書です。一人ひとりにかけがえのない存在としての価値が与えられていることを知り、神に愛されている者として他者との違いを喜んで受け入れ、それを尊重し、真に平和な世界の形成者となることを目指しています。
 
 教育理念(建学の精神・校訓等)についてはこちら 
 
礼拝
 毎週月曜日に学校礼拝の時間があります。
 チャペルにて讃美歌を歌い、聖書の朗読や説教に耳を傾け(傾聴)、自らを省みて(内省)新たな一週間をスタートする時です。
 礼拝は講師の方をお招きしての特別礼拝や、宗教系クラブ(聖歌合唱部・ハンドベル部・オルガン奏楽部・聖書研究部コイノニア)を中心に行われる賛美礼拝、キリスト降誕劇を中心としたクリスマス礼拝「英和のクリスマス」などもあります。
 
聖書の学び
 聖書は、世界のベストセラーで今なお多くの人に読まれ、影響を与え続けています。
 1年次と2年次に週2時間、聖書の授業があります。本校ならではの教科です。
 1年次には、「人間(自分)とは何ものなのか」を一緒に考えます。2年次には、「生きる」ということを探求しつつ、自分の進むべき道で何を最も大切にしなければならないかを求めながら聖書の思想に迫ります。
 一方的な講義形式ではなく、自ら考え、対話をし、研究発表を通して互いに学び合うときです。
 

今週の説教

今週の説教
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主題解題説教「分断された世界の中で」
2021-04-26

【2021年度主題聖句】

  地とそこにみちるもの、世界とそこに住むものは、主のもの。

  主は、大海の上に地の基を置き、塩の流れの上に世界を築かれた。

 

詩編24編1-2節

 

 生態系研究センターの五箇公一は次のように指摘します。人間が「生態系の中で、その中心にいる」というのは、幻想に過ぎない。そして、今起こっているコロナウイルスの蔓延の原因の一つは、私たち人間が、この「人間こそが生態系の中でその中心に居る」という幻想の元に、生態系を破壊してきたことであると。

 本日の聖書は「地とそこに満ちるもの、世界とそこに住むものは、主のもの」と宣言します。

この言葉が書かれたのは、2000年以上前のことです。ですから、この言葉を書いた人は、生態系などと言う言葉は知るはずはありません。しかし、この「世界は神のものである」という宣言は「世界は人間だけのものではない」ということの表現、また「人間が生態系の中でその中心にいる」わけではなく、人間もまた、他の生物と同様、繋がりの中に生きていて、その中心は神であるのだということの表現なのだと思います。

 五箇は先ほどの文章を次の言葉で締めくくります。「このウイルスを制するのは「利他行動」(つまり相手を思いやる心と行動)をちゃんと人間がとれるかどうかにかかっている。それは、人間の『今の自分が一番大事』という性から抜け出せるかどうかにかかっている」と。

 高校生の皆さん、「今の自分を大切にして下さい」。皆さんは、かけがえのない存在です。自分の気持ち、自分の体を大切にして下さい。

しかしこのことと同時に、皆さんの今の自分は、自然を含めて他者との繋がりの中に生きていることを忘れないで下さい。私たちは他者との繋がりの中でしか生きられない。そのことをいつも覚えておいて下さい。「他者との繋がりを大切にすること」と「自分を大切」にすることは、分けられないことなのです。

 「分断されようとしている世界の中で」、この世界の中で、私たちには何が出来るのでしょうか。再び強く「つながる」ために何が出来るのでしょうか。共に考え歩んで参りましょう。

 

聖書科 T・N

 
創立記念礼拝 説教「創立75周年を迎えて」
2021-04-19

 この世で富んでいる人々に命じなさい。高慢にならず、不確かな富に望みを置くのではなく、わたしたちにすべてのものを豊かに与えて楽しませてくださる神に望みを置くように。善を行い、善い行いに富み、物惜しみをせず、喜んで分け与えるように。真の命を得るために、未来に備えて自分のために堅固な基礎を築くようにと。

テモテへの手紙一 6章17〜19節

 

 皆さん、おはようございます。本日こうして皆さんと共に「創立75周年記念礼拝」を行うことが出来、感謝したいと思います。

 今日は、創立当初のことに皆で想いを寄せながら、今日まで続く本校の教育の一端を生徒の皆さんに知っていただけたらと思っております。本校は、戦後千葉県で最初の男女共学校として、また高等学校として、それ以外にも放送教育や特進コース設置、英語課設置、海外研修旅行、海外修学旅行、更にはインターネット導入など数々の記録をもっている学校です。

 さて学校が創立された終戦直後という時期は、一言で表すならば混乱の時でありました。千葉の都市部なども一面の焼け野原となり、木造建築が主であったために殆どの建物が消失し、一部燃え残りが残骸として残っているといった状態であったようです。また戦後経済は大混乱をきたしており、食料や生活必需品を中心として物資不足は深刻な問題となっておりました。

 まさにこのような時に、牧師であり音楽の教師でもあった中田羽後先生(「おお牧場はみどり」や、先程皆さんが歌った賛美歌の作詞家でもあります)が、灰燼に帰した町並みを見て、復興のためには「キリスト教教育」が必要であると確信して、当時、栃木県にて別に神学校を建てようと準備していた親戚のNHKの初代ラジオアナウンサーであり牧師でもあった大羽儔先生(ラジオネーム大羽仙外)と共に学校を創立するための準備を始めました。またGHQの計らいにより、現在の千葉市稲毛区にある旧大日本帝国陸軍の下志津陸軍飛行学校跡地(現在の陸上自衛隊下志津駐屯地)を神学校の学校用地として用いて良いとされたことから、その地でキリスト教の神学校が建てられたのです。

 この牧師を養成する神学校としての聖書学院は、後に短期大学部、高等部、中等部から成る聖書農学園、改名して聖書学園として、中高大での教育を始めることとなります。また1972年11月には、現在の八千代市に移転し、新たに校名を千葉英和高等学校として今日に至ります。

 今日は本学園の学校給食制度(数年前までは全員給食制度でしたが、アレルギーのある方などへの配慮から現在は選択制になっています)にまつわるエピソードを紹介させていただきたいと思います。そもそも創立当初、本学園では生徒がお弁当を持参して昼食を各自でとっていました。農家の子どもたちは、裕福であればアルマイトのお弁当箱に白米と梅干しの日の丸弁当を、そうでなくてもお芋をふかしたものを新聞紙にくるんで持参していました。しかし都市部の食べ物の入手ができない子どもたちには、そのお芋すらありません。当然、食べ物を学校に持ってくることは出来なかったのです。この格差からお弁当制度が問題となっていきました。

 お昼休みにお弁当を持ってきてたべることができなかった人たちは、どうしていたと思いますか。当時のことを知る卒業生の方に聞いたところによると、そうしたお弁当がない生徒たちは、昼休みになるとぱーっと教室の外に飛び出していったのだそうです。理由は食べ物の匂いが充満する教室にいると空腹感が募り辛かったからだそうです。そして教室を出ていった後、お水を腹いっぱい飲んで、当時敷地内に飛行機の滑走路がありましたから、そこでゴロンと大の字に寝転がって、ずっと空を見ていたそうです。その子たちの気持ちを考えると胸が痛みます。

 こうした様子が見られた創立期の学校において、当時ミセスと呼ばれていた中田羽後の妻であった英語教師の中田あさ先生(初代高等部長・GHQの通訳)たち女性教員が中心となって、この状況を改善しようとしたのです。飛行場跡地ですから土地がいっぱいあるイメージですけど、実際には滑走路は固くしまっていて食べ物を育てるのには向いてなかったそうです。ですからその周辺の雑草だらけの土地を開墾し芋やアルファルファなどを育てて皆で分け合って食べたのだそうです。これが本学園の給食制度の始まりです。

 このエピソードを踏まえ、本日の聖句を改めて見てみます。ここでは豊かなものがそうではないものに惜しみなく分け与えるようにしようとする様子が書かれていますが、本校では更に以下のように考えを深めていったのです。生徒の皆さんは、家庭から学校に送り出されるため、その家庭の経済状況が一人ひとり異なる形で反映されています。豊かな家庭もあれば、そうではない家庭もあるのです。しかし創立期の教員たちはこの学び舎に集う生徒皆が、自らの未来のために学んでいる学校の時間だけでも、その家庭の格差から開放され、純粋に自分や仲間と切磋琢磨して欲しいという願いを持つようになりました。

 皆で食べ物を育てて、それを調理し、分け合って皆で食べる。この行為の中に教員たちの思いが込められていました。時は流れて現在、この給食制度について深く考える機会は余り多くはありません。しかしながら、この創立期の思いは是非皆さんに知って欲しいと思います。そしてこの給食の考え方は、皆さんが毛嫌いする服装・頭髪規定においても息づいています。

 いつも繰り返してお話ししていることですが、学校は生徒の皆さん一人ひとりが自らの未来に向けて仲間とともに切磋琢磨する場所であります。その学びの場において、私たちの学校では家庭の格差を極力感じさせたくないのです。学校の制服を同じように着用し、教科書や副教材を用いて学びを行う。確かに面白みがないかもしれません。また個性を最優先で育むにはもっといい方法があることも私たちは知っています。しかしながら、私たちは生徒の皆さんの心を守り、誇りを守り、尊厳を守ることを最優先にしています。学び舎の中では、皆が同じように未来の可能性に向けて、のびのびと学んでほしいからです。

 今の話を聞いて、自分でアルバイトをしてお金を使う分にはいいんじゃないのかと疑問に思った人もいるかもしれません。確かにそういう考え方もありますよね。でもアルバイトで得たお金を全額家庭での生活費に入れている人も生徒の中にいることを皆さんは知っていますか。家族のためにアルバイトをしている人は、自分のためにお金を使えないのです。こうしたことも踏まえて、私たちの服装・頭髪規定はあります。もっといい方法があるのなら是非知りたいと思いますし、こうしたことを議論していくことはとても重要であると思います。色々な考え方や立場があってこの世界はあります。「多様性と共生」を訴える本校では、そのこともとても大事な視点であると思います。

 今日は、創立期のエピソードから、多くのことを知りまた皆で考えました。これからもそれぞれが、自分の中で深めて欲しいと思います。

 

校長 大 羽  聡

 

入試での優遇制度について

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牧師・教会推薦(高校入試)
 本校のキリスト教主義に基づく教育方針を深く理解し、それに貢献できるキリスト教信者、または求道者(洗礼を受けて
いないが定期的に教会に通っている者)の受験生は、特別の基準がありますので、募集要項の4ページをご覧のうえ、本校の宗務長(チャプレン)に直接連絡してください。
 
 
指定校推薦・キリスト教学校教育同盟校推薦(大学入試)
 年度によって多少変わりますが、昨年度の指定校の一部がスクールガイドに載っています。
 校内で選抜し、学校長が推薦します。キリスト教学校教育同盟校推薦はクリスチャンもしくは求道者であることが条件ですが、中には条件を課さない大学もあります。
 指定校推薦を利用できるのは総進文理コース・特進文理コース・英語科の生徒のみです。
 
<<学校法人 聖書学園 千葉英和高等学校>> 〒276-0028 千葉県八千代市村上709-1 TEL:047-484-5141 FAX:047-487-5466