教育活動

 

学力を伸ばす取り組み

学力を伸ばす取り組み
 
普通科に3つのコースを設定
  • 普通科を「特進選抜コース」「特進文理コース」「総進文理コース」の3つのコースにしました。従来の特進コースと普通コースの2つのコースを3つのコースに分割し、よりニーズに合わせたきめ細やかな授業を提供します。
  • 特進選抜コースは、従来の特進コース。国公立大学の現役合格を目指します。国公立大学は受験科目が多いので、授業も他のコースより週に6時間多く行います。
    国公立大学を希望する人、特進選抜コースに集まれ。
  • 特進文理コースは、難関私大の現役合格を目指します。特進コースですが、放課後に部活動、委員会活動のできる特進コースです。勉強もバッチリやりたい人、絶対におすすめです。
  • 総進文理コースは、習熟度に合わせて授業クラスを編成します。生徒の実力に合わせた授業を展開し、きめ細やかな指導をします。
 
文部科学省により、平成24年度から、数学と理科が先行実施で新カリキュラムとなりましたが、本校ではすべての教科においてカリキュラムを新しくしました。高校では、自分の才能・適性・志向を見極め、能力と個性を伸長させることが大切です。そのために、カリキュラムも文系と理系に特化させました。新カリキュラムでは、文系は英語・国語・社会の3教科に、理系は英語・数学・理科の3教科に重点を置いたカリキュラムを設置します。効率よく勉強して、志望大学の合格をゲットしよう!授業時間数も従来の週30単位から35単位に増加させました。充分な授業時間が確保出来ますので、演習の時間もしっかりとって確実な実力を養成します。
 
45分7時間体制。45分と90分の柔軟な、そして充実した授業
授業時間を確保するために、平成24年度から、45分で1日7時間の体制となりました。単位時間は45分ですから、授業は真剣そのもの。集中して取り組みます。 45分授業と45分授業で90分の授業を1セットとし、これを基本に時間割が構成されるので、演習等を取り入れながら充分納得の行く授業を提供します。
 
充実した補講体制
授業で解らないところをそのままにしないように、放課後補講を用意しています。全部で30講座以上あり、教材費意外は料金がかかりませんので、多くの生徒が放課後補講に参加しています。
 

PA ( Project Adventure )

PA ( Project Adventure )
 
PAってなに?なにをするの?
二人で向かい合って腰を下ろし、足裏を併せて、手を握り合って「セエノッ」と声を合わせれば恐らくほとんどの人が立ち上がることができるでしょう。でも、これが4人だったら立ち上がることができるでしょうか?もしクラス全員だったら?このような身近な挑戦などをはじめとして様々な活動をみんなで協力して何かを成し遂げようとするとき、その人数が多ければ多いほど、どんどん難しくなっていくことを皆さんは体験上、既に知っているのではないでしょうか。PAでは、生徒がお互いを尊重し支え合うことを通じて、本当の意味で皆さんがクラスの一員となることが出来るようにお手伝いをしていきます。ただし、このプログラムはあくまでも生徒である皆さんが主役ですから、クラスメートとグループを作り、一見解決不可能かとも思われる課題にチャレンジしていく中で、成功したり失敗したりしながら、そのときの体験をクラスメートと分かち合い、皆さん自身の力でクラスをより良いクラスへと育てて行くのです。
 
PAでなにが変わる?
PAでは、生徒自らの力によって安心安全なクラス作りが進められて行きます。このようなクラスが出来ると、生徒一人ひとりが何かにチャレンジしていくときの心のハードルが低くなっていきます。たとえば授業中に先生の質問に対して何か意見を言おうとしたとき、恥ずかしいから手を上げなかったという経験をしたことがある人はいませんか。このようなとき、もしどんな意見を言ったとしてもクラスメートは必ず受け入れてくれると信じることが出来るならば、もっと積極的にクラス内で様々なことに挑戦していけるのではないでしょうか。自分の限界近くで挑戦をするとき、人は最も成長すると言われています。つまりチャレンジしようとする気持ちが、皆さんの成長の第一歩となるのです。
 
本校とPAのつながり
ここで取り上げたPAは、米国で1970年代に発展し、日本では1990年代から導入されるようになったプログラムです。これまで説明してきたようにこのプログラムは、皆さんが将来に向けて成長していこうとするときの土台作りをするものです。本校ではこのPAの活動を、本校の校章に込められた「三つよりの綱はたやすくは切れない」の言葉や、校訓の「人を愛し」という言葉、本校の教育ビジョンの一つにある「自らの可能性を信じ」という言葉に深く関係するものとして捉え、この活動の成果をあらゆる学校生活の場につなげていきたいと考えています。
 

英語教育

英語教育
 
「英語の英和」の取り組み
「英語の英和!」このように言われているのは、本校に英語科があるから、というわけではありません。本校は創立以来英語教育に力を入れて参りました。現在も英和生全員がそれぞれのレベルに合わせ英語学習に取り組んでいます。グローバル化の進む現代にあってコミュニケーションツールとしての英語力は不可欠です。2010年度より「English Improvement Project(英語力向上プロジェクト)」を立ち上げ、全教員の協力のもと、様々な取り組みにより”Listening・Speaking・Reading・Writing”の四つの能力がバランスよく備わる人材を育てることを目標にしております。
 
GTECの全員受験・英検/TOEFL/TOEICの受験奨励
GTEC(Global Test of English Communication)は「読む」「聞く」「書く」の3技能をスコア制の絶対評価で測定することにより、英語力の向上を図る検定試験です。また、留学の際の評価基準となるTOEFLやTOEICの挑戦も本校では奨励しています。
 
スキットコンテストについて
英語科が発足以来、英作文と表現能力を養うためにグループごとに英語の寸劇を競い合うスキットコンテストを行ってきました。本年度からは、英語力強化の取り組みの一つとして普通科も参加した全校行事として行っています。
 

キリスト教主義教育について

キリスト教主義教育について
 
あなたはだれ?[宗教教育]
高校時代は、「私は誰?」と自分に問いながら、人間としての生き方やあり方を考え始める大切な時です。私たちの学校は、創立以来、ひとりひとりがかけがえのない大切な存在であり、すべての人が平等に愛されるべきものとして存在していること。そして、そのことを知って、ひとりひとりに与えられている能力や才能を最大限に用いて生きようとする生徒を育てたいと考えています。
 
神に向かう心、人を愛する心、自然を慈しむ心 [礼拝]
週に一度、全ての生徒、教職員が共にチャペル(礼拝堂)に集まります。学校のすべての営みは、ここから始まります。人間にとって本当に大切なものは何かを考え、祈りの中で自分を見つめ、他者への愛を育み、自然と共に生きようとする心を育みます。
 
自分を見つめ、生きる力をつける [聖書の学び]
本校ならではの教科です。聖書は、世界のベストセラーで今なお多くの人に読まれ、影響を与えています。1年生では、人間(自分)とは何かを一緒に考えます。2年生では、将来の自分の進むべき道で何を最も大切にしなければならないかを求めながら聖書の思想に迫ります。一方的な講義形式ではなく、対話や映像、研究発表も含めて、幅広い方法で興味深く学びます。
 
レゴマインドストームEV3を使った情報授業
千葉英和高等学校情報科では、2013年9月にレゴマインドストームEV3を導入し、情報の時間に、一部のクラスでレゴマインドストームを使った情報授業を展開してきました(来年度から全クラスで実施する予定)。レゴマインドストームEV3本体には、ARM9というマイコンが組み込まれており、自分たちで自由にプログラミングして、組み立てたロボットを動かすことができます。

「グループで協力してロボットを作成し、プログラミングし、ロボットを動作させる。課題を解決する作業を通して、適切な問題解決を行うことができる能力と態度を育てる。」というような目標をたてて、授業を開始しました。グループ分けをして、その時間の課題を出して作業を開始すると、生徒たちは夢中になってロボットの作成に取り組みました。生徒は工夫して協力して改良を繰り返して積極的に課題にチャレンジしていきます。問題解決とかPDCAサイクルとか専門的な教育用語もありますが、生徒たちは自発的に問題解決を進めていきます。教員はときどきアドバイスをするだけです。教員として驚きの体験でした。生徒たちは毎週の授業をとても楽しみにしており、教員側も授業の準備や課題の立案を苦しみながらも楽しく進めていくことができました。
   
授業展開

情報の時間は、45分+5分休憩+45分の90分授業で行われています(5分間の休憩を取る生徒はほとんどいません)。毎回トランプを使ってランダムにグループ分けを行い、課題を出して、ロボットを作り始めます。パソコンを起動してプログラムを作り、ロボットに転送して動作させます。工夫したところや、改良したところをまとめるレポートも書いてもらいます。課題によっては、タイムレースをしたり、ロボットバトルをしたり、発表会のような事を行います。最後には作ったロボットを全て分解して元通り箱にしまいます。

授業の詳細(Bコースは文系クラス、Cコースは理系クラス、どちらも3年生)1・2時間目「ロボットの組み立てに慣れる」レゴ基本セットを2名に1台ずつ配布。パーツを他のセットと混ぜないよう注意して、作業開始。セット内の小冊子を見ながらトレーニングロボットを作らせる。小冊子のとおりパソコンによるプログラミングは使わず、本体から簡単なプログラムを指定して実行させた。早い班は40分くらいで動き始める。授業終了20分前に解体してかたづけるよう指示。15分くらいで完了した。生徒の食いつきは良く、思った以上に自ら進んで工夫してロボットを動かそうとする姿もみられた。具体的には、走行時間を延長する方法、赤外線で障害物を見つけたときに停止するのではなく進路を曲げる方法を質問する班などがあった。Bコースの授業では、わいわい話ながら質問しながら作成を進める活気のある状況であったが、Cコースの授業では、黙々と集中して作業に取り組む雰囲気であった。ほとんどの班がトレーニングロボットを作成し簡単な動作をさせるところまで進むことができた。

3・4時間目「基本的なプログラミングⅠ」レゴ基本セットを2名に1台ずつ配布。前回と同じトレーニングロボットを作ってもよいし、自分で工夫した(Lモータ2つ平行に使用した)ロボットを作ってもよいと指示。アフレルの「EV3プログラミングガイド」を配布しp.11~12の「簡単なプログラムを作ってロボットを動かす」を実施させる。課題は「ロボットを△□⌘(MacパソコンのComandキーのマーク)の形に動かす」。レーニングロボットを作る班とオリジナルのロボットを作ろうとする班が半々くらい。男子はキャタピラを使いたがる。ほとんどの班がロボットを完成させ、△□くらいは走行できるようになる。前回よりはスムーズに組み立て、分解作業ができるようになる。

5・6時間目「基本的なプログラミングⅢ」レゴ基本セットを2名に1台ずつ配布。ループ処理について説明し、音を鳴らしてジグザグ走行や円形に走らせる課題をプログラミング。だいぶ慣れてきた感じがする。女子は音を出すブロックをつなげてメロディーを作ろうとする班が多かった。

7・8時間目「基本的なプログラミングⅢ」カラーセンサーを使って、赤なら前進、白なら後退、青なら右、、、のような分岐処理のプログラムを作りリモコン自動車の作成。Cコースではサッカーゲーム形式にして、盛り上がる。ついて

9・10時間目「ライントレースⅠ」レゴ基本セットを2名に1台ずつ配布。パワーポイントでプログラムの構造(順次処理・分岐処理・ループ処理)に説明。ループ処理でジグザグ運転してライントレースするロボットを作成。Bコースは5割くらい、Cコースは8割くらいの班でライントレースを成功させることができた。ストップウォッチで1周のタイムを計測し競争させる。この頃からトランプを使って班をランダムにわけるように工夫する。

11・12時間目「ライントレースⅡ」Bコースはコースの途中に直径150mmくらいの赤い●を貼り付け、ライントレースをして、赤い●を感知したらUターンするプログラムを作成させる。成功した班は半分程度であったが、全ての班が前向きにチャレンジを繰り返していた。Cコースは、距離センサーを装着して追突しない車の作成。距離センサーとカラーセンサーの配置に苦労している班が多かったが、数班で追突しない車を完成させていた。追い越し車線も作ったがそこまでうまく動作した班は無かった。
 
 
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13・14時間目「私学研修会」Bコースは私学研修会。最初にスバルアイサイトのCMを見せ、距離センサーとプログラムについて大まかな説明の後作業開始。参加した先生方は興味深そうに見学していた(この時間は千葉県私学研修会で県内の私立高校の情報の先生方が授業見学をした)。車の作成はスムーズに進んだが、ヘアピンカーブで失敗する班が多い。数班が追突しない車を完成させた。生徒は積極的に車の改造に取り組む。授業の途中で追い越し車線の課題について説明。Cコースは、通常は黒いラインを進む。前に遅い車がいたら減速、遅い車がいるときだけ追い越しする。という課題でチャレンジさせる。プログラミングが複雑になり、なかなか成功しなかったが、生徒は真剣に取り組んでいた。4人の班だと人材があまり気味にあるので、来週から3人以下の班編制で取り組ませることにする。

15・16時間目「創意工夫」Bコースはカラーセンサーを使ったリモコンカーでサッカーゲーム。盛り上がる。Cコースはリンク機構について説明し、タイヤを使わないで移動するロボットの作成。かなり真剣な取り組みが行われた。2班だけ移動に成功する。ロボットが完成したら生徒たちは自然にロボットバトルをはじめる。

15・16時間目「創意工夫Ⅱ」Bコース、Cコースとも歩行ロボットの作成。真剣に取り組むがなかなか成功しない。
   
17時間目「最後の授業」年末の授業変更のため1時間(45分間)しかない。Bコースは生徒の希望により卒業試験直前のため自習。Cコースはピンポン球を飛ばす機械の作製。パーツをしならせない、本体やモーターを重りとして使わない、という条件をつけ、短時間で作成させた。
   
数学Cの研究授業 Cコースリンク機構の授業の後、レゴマインドストームを数学の授業で使用。数学Cの教科書に、媒介変数表示と極座標表示の例として紹介されている、リサージュ曲線、正葉曲線、カージオイドなどの曲線を描くような機械の作製に挑戦させる。数学科(校内)研究授業として実施。やや難しめの課題であったが、生徒は果敢にチャレンジしていた。90分でも時間が足りない。

まとめ(特に評価について)このような授業をやって「評価」はどうするのですか?と質問される。明確に答えることはできない。難しい。課題をどれだけ達成できたか、という観点もあるが、作成したロボットの性能を競い合うために課題を出しているわけではない。授業に取り組む姿勢は、ほとんど全員「大変よくできました」状態になる。毎時間、班を入れ替えて新しい課題に挑戦させているので、レポートも同じようなものばかりである。2013年6月13日にお台場の科学技術館で行われた、「LEGO Education Conference2013」で講演したタフツ大学のクリス・ロジャース教授は「評価なんて必要ない」と断言していた。その言葉を聞いたときは「こんな教育もあるのか」と、かなりビックリしたが、実際に自分がレゴの授業を実施すると「評価なんて必要ない」感覚がとてもよくわかる。うまく動かなくても素晴らしい独創的なアイデアのロボットを作る生徒もいれば、数値では表せないが上手に立ち回ってグループに大きく貢献している生徒もいる。夢中になってロボットを作成している生徒たちはとても頼もしい。レゴを使った授業は学力を付けるためのものではない。点数を付けて順位を付けて通知表や指導要録に記録するものではないような気がする。どれだけの教育効果があるのか検証することは難しいが、創意工夫して、グループで協力してロボットを作っていく作業は、生徒を大きく成長させている感じがする。
   
授業のために作成した台。左の2つはライントレース用。カーレース場を参考にして、直線、大きなカーブ(R20)、ヘアピン(R10)カーブ、S字カーブを設けた。真ん中の青いラインは追い越し車線。ラインの幅は24mmにした。
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